健康経営を導入する「健康経営ラボ」

株式会社フォーワード
企業のオフィス移転・設計・施工や、オフィスファニチャー販売に特化した内装建設企業。
クレーム産業と言われる内装業にあって、同社は、創業以来、高いリピート率を誇る堅実な建設会社だ。
内装建設業で堅実に発展してきた会社が、本年、企業の従業員のストレスマネジメントをメインテーマにした健康経営事業に参入し、新しい健康経営ラボのサイトも立ち上げた。
一見すると、非関連型多角化にも見える、この経営戦略は、どのような成長戦略に基づく経営意図によるものか?
オフィスの内装という成熟産業企業が仕掛ける、新しい「働き方改革」というテーマへの挑戦。その想いを、株式会社フォーワードの田中社長にお聞きした。

あわわの師さん本日は、企業の健康経営で、生産性向上と働き方改革の両立の支援事業を立ち上げられた、株式会社フォーワードの田中社長にお話をお伺いするため、川崎にある本社にお伺いしております。
ご多忙の中、お時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

田中社長:こちらこそ、川崎まで足をお運びいただき、誠にありがとうございます。

何故、建設業の会社が健康経営事業に参入?

あわわの師さんさて、私、この度、インタビューをさせていただくにあたり、御社のホームページと、今回、新たに開設された御社の健康経営ラボのサイトの、双方を拝見して参りました。

御社は、オフィス専門の内装建設業の企業ということですね。御社のホームページは、こう申しあげてはなんですが、集客用に開設されたものではなさそうですね。リスティングもかけられていませんし、SEO対策も殆ど施されていません。オフィスの内装屋さんは、かなり激しい競合を強いられると思いますので、これでは、サイトでの新規顧客のプル集客は、殆どないのではありませんか?最初から、ツッコミを入れて申し訳ありません。

田中社長:そうですね。弊社のホームページは、集客用には制作していません。と言いますのは、弊社のお客様は、殆どすべてが、総務部門の責任者の方が、弊社をご指名でお選びいただくリピーターのお客様なのです。新規のお客様を集客するということも重要なのだとは思いますが、それよりも、リピーターのお客様に対する仕事をしっかりさせていただき、お客様の狙い通りのオフィスを設計施工して責任をもってお納めし、次回も弊社にご用命いただくことを最重要な課題にして仕事をしております。

あわわの師さんそれはある意味、とても羨ましいことですね。内装業は、建設業の中で、最も「クレームが多い」業態と言われていますよね。建設業界では、「未熟な職人」の代名詞として、「内装大工」という言葉すら、あるほどで、職人の質も低いのが一般的です。
クライアントとしても、依頼した意図や予想した仕上がりと、全然違う納品がなされてしまい、泣き寝入りすることが多いのも、オフィスの内装の世界です。
特に、昨今の職人不足の時代で、この傾向は猶更深刻でしょう。その中で、高いリピート率を維持するというのは、仕事にあたる職人さん、そして業者さんとも、強い関係を持っていなければ実現できませんね。

田中社長:その通りです。弊社では、業者さんをパートナーさんとお呼びして、創業以来、強い関係を維持しています。そのパートナーさんとの絆が、お客様の信頼に繋がり、結果的に、お客様が弊社に、繰り返しご用命いただくことにも繋がっていると思います。

あわわの師さん非常に堅実な経営方針でいらっしゃいますね。さて、そのような極めて堅実な営業方針を貫かれているフォーワードさんが、今回、健康経営事業に参入されたということをお聞きして、本日は、インタビューにお伺いしたわけです。
健康経営事業のために開設された健康経営ラボを拝見しましたが、こちらは、一転、かなり「攻めのサイト」を作られていますね。

健康経営ラボサイト
▶健康経営ラボ https://www.kenkokeiei-labo.com

何故、健康経営事業という、いわば、御社の本業の内装建設業とは関連しないように見える多角化事業に経営を進められたのですか?

田中社長:まず、多角化とは私は考えておりません。お客様が共通する商品への新規事業進出かと認識しております。オフィスの内装業では、お客様の意思決定者は、総務部門の責任者または経営者ということになりますが、健康経営事業でも導入に対する意思決定者は総務人事部門の責任者の方ということになりますので、事業同志の営業上のシナジーは大きいと思います。

オフィスの内装で、お客様の仕事をしっかりと責任をもって果たすということを積み上げてきた実績と信用が、健康経営事業でも活きてくるのではないかと思います。

あわわの師さんなるほど。高い販売シナジー効果がある新規事業への参入とお考えですね。

働き方改革と、健康経営

健康経営

あわわの師さんそれでは、次に、御社の健康経営事業の内容をお聞きしたいと思います。
健康経営ラボを拝見しました。なかなか、ユニークな企画が満載されていますね。オフィスでヨガ、というのは、比較的わかりやすいですが、オフィスでダンスや、完コピダンスレッスンなど、非常に個性的なサービスを打ち出しておられますね。
これまでのストレス対策商品は、殆どが、ストレス診断商品でしたよね。ストレス診断は、診断それ自体がストレスを生みます。
一方、御社の商品は、かなりそれとは一線を画されていますね。

田中社長:そうですね。弊社の健康経営支援の基本のサービスは、「ストレスマネジメントこそ、働き方改革の原点」というコンセプトに基づいています。

今、働き方改革では、残業時間の削減や同一労働同一賃金といった外形的に数値化できる施策に焦点がおかれています。

しかし、働き方改革が成功できるかどうかは、生産性の向上と働き方改革の両立にかかっています。

生産性の向上を従業員に「無茶振り」したまま、企業が安易に残業時間の規制を進めるのでは、従業員の納得が得られないと思います。業務時間だけを減らして、生産性が向上しなければ、企業の働き方改革は利益の減少を伴う施策として、中長期的には失敗するのではないでしょうか。

生産性を向上させ、利益を確保しながら、労働時間の効率性を追求するためには、従業員が健全に集中して仕事に取組み、モチベーションを維持できる環境を継続的に会社が提供し続けることが重要だと思います。

この点で、キーワードになるのが、「ストレスマネジメント」だと弊社は考えています。

ストレス解消マネジメントの総合提案

あわわの師さんなるほど。ここまで、田中社長のお話をお伺いして、御社の新規事業の戦略が、私にも見えてきました。
個々の従業員のストレスのマネジメント策として、ヨガなどの精神的な安静を齎す活動を、オフィス内で提供する。

更に発展させて、ダンスや、有名芸能人のダンスを完全コピーする完コピダンスなどの共同創作活動をチームで行うことで、チームでのコミュニケーションの促進を図る。これは、日本マクドナルドでも、導入されている有名な成功事例がありますね。
一方、慰安旅行や運動会などの若手従業員が内心では敬遠しストレスを溜める「上だけ喜ぶ」企画から、ヨガやダンスイベントを社内で実施する企画のような、従業員が本当に楽しんでストレスを解消できる企画に社内イベントを進化させる。

このような多種多様なストレスマネジメントメニューを、まずは揃えられたわけです。
でも、これらの単発メニューの導入だけでは、「長期的なストレスマネジメントによる生産性の向上」という目的までは到達できない。
様々な機能をもつオフィス家具を組み合わせることで、「快適かつ効率的なオフィス」を御社が設計・提案するように、ストレスマネジメントの施策を、信頼をいただくお客様に対して総合提案していこうということでしょうね?
それは、フィットネス系の企業などにはできないコンサルティング営業でしょうから。

田中社長:はい、私どもの会社が説明したいことを、非常にわかりやすく纏めていただき、ありがとうございます(笑)。

ストレスというものは、単発のヨガ教室などを企業に1回か2回導入しただけでは、とても、対処できるものではありません。それは、快適かつ効率的なオフィス環境を維持する、という内装業に求められる、根本的なソリューションと同様、提案と企画の繰り返しにより、継続的に企業様と一体となった施策が必要なソリューションです。

あわわの師さんそう考えると、内装業で、お客様から信頼を受け、快適かつ効率的なオフィス環境を維持するという課題のソリューションを継続的に提案する力を持ったフォーワードさんが、次に手掛ける事業として、非常に相応しいということですな。私も、今、それに気づきました。

田中社長:はい、私の健康経営事業進出の狙いも、そこにあります。

ヨガやダンスの皆さまとも、パートナーシップを組ませていただき、企業の生産性向上と従業員の皆様のストレスマネジメントを、どうしたら両立できるか?

私どもも、商品力・企画力・提案力に、更に磨きをかけながら、進化を続けて参りたいと考えています。

あわわの師さん御社の健康経営事業への進出。よくわかりました。企業の働き方改革は、政府主導の残業規制などに乗っかるだけでは、企業は生産性を低下させ、働き方改革を根本的に日本企業に根付かせることはできません。
是非、フォーワードさんの健康経営事業による、ストレスマネジメントの成果が生産性向上の成果を生むことを期待しております。
ありがとうございました。

田中社長:こちらこそ、ありがとうございました。

【インタビューを終えて】

顧客の信頼をえることが難しい事業に取り組む戦略

内装建設業の社長というイメージ。田中社長の外見や物腰が、それとは真逆なことに、まず私は驚いた。

御社のホームページは集客用に開設されたものではありませんね。

インタビュー冒頭に、失礼にもそう突っ込んだ私の質問に対しても、田中社長は、まったく笑顔を崩さなかった。作り笑いではなく、動じていないのだ。その落ち着きの底には、長年に渡る営業経験を積んだ人だけが持つ、強いストレス耐性を、私は田中社長に観た。

この会社の営業は強いな。私は、そう直感した。

薄い経験だけで起業した社長なら、このような質問には、すぐに不快感を表情に出すものだ。人間としての苦労と、それに裏付けられた「底力」がある経営者だ。
しかし、その田中社長が率いるフォーワードが、一見、本業とは関連のない健康経営という事業に参入した。田中社長の落ち着きと、事業展開ベクトルのギャップに、私は当初、戸惑いを覚えた。
しかし、やはりこの経営者は、非関連型の多角化には、安易に手を出されてはいなかった。

今の流行りとも見える「働き方改革」の弱点も、リスクも、よく考えられている。
そのうえで、取り組もうとするストレスマネジメントというソリューションも、顧客企業が、そう簡単に解決できるような課題ではないことも、熟慮されている。
それは、あたかも、快適で効率的なオフィスの実現というソリューションが、一回の内装工事では実現できないほどに難しい課題であるのと同じだ。企業のストレスマネジメントという課題も、クライアントとともに、本気で、中長期で、しっかり取り組まなければ解決ができない。

内装業に参入するのは、非常に簡単で障壁は低い。同様に、オフィスにヨガ教室を導入する事業も参入障壁は低い。誰にでも、どこの社長にでも出来よう。
しかし、この二つの事業に共通するのは、そのソリューションの解決を目指す課題が深いために、顧客の信頼をえて、顧客をリピーターにし続けることが非常に難しいという点だ。

フォーワードは、内装業でこの課題をクリアーしている稀有な企業だ。
次のチャレンジは、新規事業でも、その強みを活かすということだろう。

株式会社フォーワード コーポレートサイトURL

http://www.fourword.co.jp

健康経営ラボ URL

https://www.kenkokeiei-labo.com

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新規事業の開発と、既存事業の売上げ向上の課題に一緒に取り組んでいただいています。

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