大学教授を定年退職し、65歳から、ご子息が社長を務める企業の生産部門でパズル職人に転身。今なお、仕事とお酒をこよなく愛する魅力的でダンディなビジネスパーソン

シャフト株式会社 工房長
清水 英典 氏

以前、代表取締役の清水健太郎社長を、IT教育を専攻する大学の講師からの独立された事業家としてご紹介した、シャフト株式会社。

▼シャフト株式会社様のインタビューはこちら
大学の講師から、パズルトップメーカーの社長へ独立

今回は、このシャフト株式会社の工房長であり、清水健太郎社長のお父様 清水英典氏のインタビューです。

清水英典氏は、現在、69歳。今年、古稀を迎えました。

若い頃、建設関係の仕事や、ホストまで、職を転々とされた後、心機一転、小学校の教員免許を取得されて、私立 明星小学校の教員にご就任。その明星学苑の、中東の小学校の教員など、海外での教育経験を積まれた後、玉川大学教育学部の教授にご就任された。

小学校の教員から大学教授への転身という、かなり異色のご経歴の持ち主だ。

そして、65歳にて玉川大学教育学部教授をご退職された後、ご子息が経営されるシャフト株式会社の工房長に就かれ、69歳の現在も、オリジナルジグソーパズルの製造という、シャフト株式会社が誇る技術の責任者として、従業員を管理し、製造現場の最前線に立つ。

今、日本人の40パーセント以上が、70歳を超えて働きたいという意欲を持つという調査結果が出ている。その成功事例ともいうべき、清水英典氏の生き様と、人生哲学をお聴きすべく、シャフト株式会社の、調布市にある、オリジナル工房にご訪問した。

あわわの師さん本日は、シャフト株式会社の工房に、工房長の清水英典さんをお尋ねしています。

清水工房長:都内から、わざわざ、お越しいただき、ありがとうございます。
ちなみに、僕のことは、「ヒデさん」とお呼びください!

若さの秘訣とは?

あわわの師さんありがとうございます。
それでは失礼して、ヒデさんは、今、69歳とお伺いしました。全然、見せませんね。お若いですね。
その若さの秘訣は、ずばり、何ですか?

ヒデさん:そうですか!ありがとうございます。
僕ね。3つのポリシーがあるんですよ。

1.夢をすてない
2.夢を絶対あきらめない
3.常に恋をする

あわわの師さんおお!
1と2は、比較的、皆さん、わかりやすいですが、今のご年齢で、「常に恋をする」というのは、素晴らしいですね。

ヒデさん:ありがとうございます。
若い頃、結構、僕、やんちゃをしていた頃があって。そのころ、「どうしても、先生になりたい!」と思ったんです。

でも、僕、それこそ、ホストまでやってましたから、常識的には、難しいじゃないですか?

でも、その夢を持ち続け、努力を重ね、教員免許をとり、私立の小学校の教員になれたんですね。その後、海外経験なども積ませていただき、その教員になることを夢見ている大学生を教員にする仕事、教育学部の大学教授になることができました。

自分の夢を持ち続け、あきらめずに、挑戦を続けたことで、僕の人生、面白くなったし、様々な方と出会うことができました。

そんな出会った方の中で、いつも、恋をしてきましたね。

仕事も、恋も、死ぬまでやり続けたいと思っています。

あわわの師さんなるほど。
そんな「自由人」でいらっしゃる、ヒデさんは、ご家庭については、どんな考えをお持ちですか?
奥様、そして、お子さんは、シャフト株式会社の代表取締役である健太郎さんが長男で、3人おいでになりますよね。

ヒデさん:今、この年齢になって、家庭をきちんと見たい、と思っています。
ちょうど、僕、一番、元気なときに、サウジアラビアのカフジにいたんですよ。単身赴任をしていた時期もあります。

そんなこともあり、今、妻をつれて、旅行を楽しみだしました。
今、ちょうど、シャフト株式会社の仕事とともに、福島学院大学の客員教授として、「情報学」「教育工学」を教えに行かせているんですが、その関係でご紹介をいただいた、土湯温泉の旅館に、先日も妻を伴って、行って参りました。

あわわの師さんすごく、羨ましいですね。
自由人でありながら、家庭も大切にしていく、そのバランス感覚が、なんともいえません。

オリジナルジグソーパズルの製造、という、キャリアチェンジ

シャフト株式会社 オリジナルジグソーパズル工場長

あわわの師さんさて、ヒデさんは、65歳で大学教授を定年退職され、一転、息子さんが立ち上げた会社で、オリジナルジグソーパズルの製造という、メーカーの仕事を管理し、自らも製造に携わることになったわけですよね。

相当なキャリアチェンジですよね。

65歳になって、大学教授という、名誉職にあった方が、製造業の現場をみるという、相当なキャリアチェンジだったと思います。普通は、高齢になられると、「守り」に入り、こういう転身はできないと思うのですが、大変ではなかったですか?

ヒデさん:いや。実に、最初は、正直なところ、大変苦労しました。
ウチの社長は、本当に、ジグソーパズルの製造に、真剣に取り組んでいましてね。

ほんの少しの瑕疵も絶対に許さないんです。
少しでも納得できないことがあれば、ロスを恐れず、廃棄して作り直す、ということを徹底しました。

この拘りに、最初は正直、とても、苦労しました。

でも、僕も、やるからには、本当にいいモノをお客様に届けなければならないと思って。これで、今、シャフト株式会社のオリジナルジグソーパズルが、製品の品質的に、日本中で、追随を許さない高さまで到達できたと自負しています。

今では、本当に自分の技術も進歩しました。
成長という意味で、人間の年齢には、限界はありません。

あわわの師さん清水健太郎社長は、モノづくりに、本当に情熱をかけておられ、一方、お父様で、そのモノづくりを担った英典工房長が、妥協をせずに、失敗を繰りかえしながら、技術を向上させてきた。
そのチームの連携に、今の、シャフト株式会社の飛躍のカギがあるのですね。

高齢になっても、活躍を続けたいと思う、ビジネスパーソンへのメッセージ

あわわの師さん最後に、今後、高齢になっても、仕事を続けたいと考える、ビジネスパーソンの読者の皆さんに、ヒデさんから、メッセージをお願いします。

ヒデさん:大切なことは、自分が思ったことを、やり通すことだと思います。
人生に終わりはあるけれど、その人生が終わるまで、精いっぱい生きること。

今を精いっぱい生きること。

それが、活き活きと生きる秘訣ではないでしょうか。

あわわの師さんありがとうございました。

ヒデさん:インタビュー、これで終わりでしょ?
調布の布田駅近くにね。旨い店がありましてね。

呑みに、行きましょう!

あわわの師さん(嬉しい!)
ありがとうございます!!!

【インタビューを終えて】

努力をみせず、さりげなく生きるという、人生の年輪

インタビューの後、清水英典氏の馴染みの店の一件にお連れ頂いた。

シャフト株式会社の清水健太郎社長も、役員をされておられる調布商工会議所の会合の合間を縫って、席に参加され、シャフト株式会社から、素晴らしい、お造りをご馳走になった。

69歳に至り、一時期は、膵臓を壊されて入院をされたというヒデさんも、今は、酒を美味そうに呑まれている。

ふと、私自身、この年齢に至って、ヒデさんのように、仕事に挑戦を続け、恋を続け、家庭も大切にして、酒や美食を楽しむ、そんな人生を送っていられるだろうか、と、考えた。

常に、やり通す。
絶対にあきらめない。
恋を続ける。

高齢になれば、誰もが守りに入り、挑戦を避ける。その中にあって、このような生き方をすることは、自然にできるものではない。

意識的に、人知れず、自分と戦い続けなければ、恋だってできない。高齢という下りのエスカレーターに乗りながら、上に進むことは、並大抵の努力ではできないのだ。

その努力を人に見せずに、さりげなく続けること。
このさりげなさこそ、人生を重ねた年輪が、醸し出す本当の大人の魅力ではないか。

ヒデさんを前に酒杯を重ねながら、そんな風に感じた。

ふと、ヒデさんの、スマホと連動されている、腕のウエアラブル端末で、ヒデさんが誰かと話をはじめた。

どうやら、馴染みのスナックのママらしい。
今夜は、まだまだ、ディープな夜が続くようだ。

シャフト株式会社 コーポレートサイトURL

https://www.schaft-japan.com

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