ブロックチェーンってなによ?

《 あいりちゃんの独り言 》
私の職場の先輩が、昨年、突然、会社を辞めると言い出したの。
「これから、どうされるんですか」
ってお聞きしたら、
「もう、私、会社で働く必要ないのよねえ」
って言い出すの。
他の同僚の間で、あの先輩の彼氏がビットコインで大儲けして、それで彼氏が独立をするのを、これから手伝うんだって、噂になっている。
でも、大丈夫なのかなあ、って、あたし、ちょっと心配・・・。
それで、ビットコインのことを調べてみようと思ったの。
ビットコインを調べてみると、そのテクノロジーは、「ブロックチェーン」という技術のなせる業なんだって、いうのね。
ブロックチェーンって、いったい何よ?

こんなことを考えていた日の夕暮れ。あわわの辻に、あいりちゃんが差し掛かると・・・。

あら不思議。

あいりちゃんは、陰態の世界にある、あわわの師さんの書斎に入り込んでしまいました。膨大な蔵書がある、あわわの師さんの書斎で、あいりちゃんは、ブロックチェーンのことを学びます。

あいりちゃんと学ぶ、ブロックチェーン

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、国家の中央銀行が発行する、これまでの通貨とは全く異なるシステムに基づいて発行されている。

ビットコインは、2008年10月にサトシナカモトを名乗る人物によって発表された論文“Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”で論じられた原理に基づいて2009年に運用が開始された仮想通貨だ。そして、このビットコインの核になるテクノロジーが「ブロックチェーン」。

では、このブロックチェーンなるものは、何が凄いのか?

サトシナカモトの論文の題名に注目してほしい。ひとことで言えば、「ピア・ツー・ピア」という言葉が使われているが、これが凄さの内容だ。

詳しく説明する。

通常の情報システムは、必ずどこかに中央になるデータベースが存在する。例えば、「クラウド」という言葉は、そのデータベースが、企業の管理するサーバーではなく、別の企業にあるサーバーを、クライアントと呼ばれる手元のパソコンやスマホで利用するサービスを指す。利用者から観ると、サーバーが、どこにあるのかわからないでも、そのサーバーが提供するサービスを使うことができるので、「雲」のような存在のサーバーサービスという意味で「雲=クラウド」と呼ぶわけだ。

いずれにしても、クラウドでも、サービスを提供するサーバーが中央に存在していることには違いない。

このような中央集権型サーバーと、そのサービスを受け取るクライアントが基本的に存在するシステム(これをクライアント・サーバーと呼ぶ)が、情報システムの基本的な設計構造だった。

これに対し、ブロックチェーンの世界では、このような中央のサーバーが存在しないのである。

つまり、通貨を管理する「中央の台帳」が存在しないわけだ。

では、どうやって統一管理するのよ?と思うのが、これまでの常識的な考え。

ブロックチェーンは、利用するクライアントを、あたかも、鎖のように繋がった環境に置き、そのクライアントを相互に監視させる仕組みを、まず作る。そのうえで、そのすべてのクライアントに、すべてのデーターを保有させるという考えに基づいて設計されているのだ。

つまり、すべてのクラアントが、鎖のように繋がって、世界中にあるビットコインのすべての情報を鎖の繋がりのように順繰りに提供してゆく。そうすればすべてのビットコインの最新の保有情報を、すべてのクライアントが漏れなく瞬時に保管することができるわけだ。それをクライアント相互が鎖で繋がったネットワークの中で監視しあって、正確な情報を保ち続ける。

これが、ブロックチェーンの構造だ。

こうすると、何が変わるだろう。

これまで、情報を不適正に書き換えるハッカーのような存在が攻撃をしかける場合、ハッカーは、中央のサーバーのセキュリティを破り、侵入して密かに情報を書き換えたり、ウイルスを埋め込めばよかった。しかし、ブロックチェーンでは、情報を破壊するためには、すべてのクライアントの情報を書き換えたり、すべてのクライアントにウイルスを漏れなく感染させなければならない。一部の情報を書き換えても、相互監視しあって鎖で繋がるクライアントは、瞬時に情報を適正に戻してしまうからだ。

そうなると、不正な書き換えは、この全システムを同時に破壊しない限り、できないことになる。

しかも、クライアントが相互に監視しあうため、中央で監視をしたりする機関がいらない。そのため、これまで、国家が果たしてきた通貨を監視する役割がいらなくなったのだ。通貨偽造を捜査する警察権力もいらない。

中央にいる権力者が不要となり、ただ、ルールだけが定まれば、そのルールに従って、鎖に繋がったクライアントが、相互に情報交換と監視をはじめるわけだ。

こうして、国家が支配するのではなく、ルールが支配する通貨発行が可能となった。

ここに登場したのが、ビットコインだったわけだ。

これまで、ビットコインが社会的に大きな注目を集めた事件は、いずれも取引所で起きた問題だ。日本円でいえば、東京為替市場が取引所にあたるが、注意すべきは、通貨発行機関である日銀は取引所ではない。

つまり、ビットコインは、取引所が起こした問題で社会の注目を集めただけで、これまで一度も偽造されたことがない。

偽造が不可能なテクノロジーであるブロックチェーンによって支えられているためだ。

ビットコインは、偽造をすることが不可能な通貨なのだ。

ここに、ブロックチェーンの驚異的なテクノロジーとしての優位性がある。

同時に、ビットコインを超えて、ブロックチェーンが、未来の人類の情報システムにとって、驚異的なテクノロジーになるポテンシャルがあることを意味するのだ。

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