社会事業を起業する

社会事業とボランティア

あいりちゃんのりさん、こんにちは。
最近、私、本当に感じるのですが、大地震や津波だけでなく、台風などによる激甚災害や寒暖差の激しさが、酷いなと…。地球温暖化などの理由で、地球が、悲鳴をあげているように感じます。

あわわの師さん本当にそうじゃのう。
恐ろしいことじゃ。

あいりちゃん農業などにも、これまでの経験では想定できないような、悪影響が及んだりしているでしょうね。
先進国や新興国が行う環境的な破壊行為で、多くの被災者の方が、私たちが見えないところで、困っているのではないでしょうか?

あわわの師さん地球温暖化は、顕著な例じゃが、もう一方で、今、あいりちゃんが指摘した、先進国や新興国による、弱者に対するダメージは、世界で深刻な問題を引き起こしておるの。

かつては、「南北問題」という社会問題が存在した。これは、北半球に偏在する先進国と、南半球に多い発展途上国(昔は後進国などという侮蔑的な言葉で呼んだりした時代もあった)、その間にあった格差が、世界的な問題となったわけじゃ。

今は、その構造が大きく変わりつつある。

発展途上国から、飛躍的な経済成長を遂げる新興国になった国と、いまだに発展途上に位置する国の間の問題。

更に、新興国の中で、成長が生む富裕層と、成長に取り残されたBOP(Bottom Of the Pyramid)に位置付けられる貧困層との急速な格差問題。

急速な成長による富を独占する、独裁政権による、格差の発生。

こうした問題が、世界に大きな影を投げている。

あいりちゃんこの人たちを救済しようとする、様々なボランティア活動も、活発ですよね。
私も、ボランティア活動をしたいなと思っています。

あわわの師さんボランティア活動は、それはそれで、とても有意義な活動じゃ。
但し、あいりちゃんのような事業家を目指す人は、もう少し、多角的・客観的な視点から、世界の貧困問題を捉えたほうがよいと思うよ。

あいりちゃん多角的・客観的な視点??

あわわの師さんまず、ボランティア活動というものは、他人の善意に基づく活動じゃ。
ヨーロッパ社会では、キリスト教の精神に、その基礎を持つが、日本社会の場合、宗教的な活動というよりは、善意に依存する社会活動とみたほうがよい。

そこで、問題になるのが、「持続性」じゃ。

例えば、寄付を受けたお金や物資を貧困層に届けると言っても、それを有効かつ安全に提供し続ける活動には、様々なコストがかかる。

このコストは、結局、寄付から賄うか、または、そのコストを、寄付とは別に調達することになる。

そうすると、集めた寄付の金額が、そのまま、貧困層に届けられるわけでなくなったりする。そのコストの調達の仕方によっては、不正行為も介在する可能性が出てくるわな。

貧富の差が激しい地域というのは、政治権力が民主的に機能していないことが多い。そうなると、貧困層に届けるはずの、おカネや物資が、権力者層によって、搾取される可能性もあるわけじゃ。

このようなことになれば、善意による活動は、崩壊してしまう。

ボランティア活動を、持続性という観点から質的に転換しなければならないわけじゃ。

この解決には、ボランティアから社会事業への転換を、考えるのが有効じゃ。

利潤追求を罪悪視した宗教的なボランティア精神でなく、現実の提供活動を持続させるために、適正な利潤を伴う事業モデルを立ち上げ、権力から独立して、貧困層を豊かにする活動を持続させる必要がある。

企業という存在を利潤を最大化させる目的を追求するものと考える、野蛮な発想を捨てる。

そして、利潤を組織活動の持続性を保証させる適正なものと位置づけ、貧困層の人たちの生活を豊かにする事業モデルを生みだす。これが、社会事業の考え方じゃ。

金持ちが施す「お恵み」を与えるという発想が、清潔なわけではない。

貧困層を豊かにするビジネスを適正な利益をえて、自立し、かつ持続的に活動を続けることのほうが、社会的に有効な手段であると考えるべきなのじゃ。

BOPビジネスを、ボランティアをスタートにしながら、創業する

あわわの師さんただ、そうは言っても、あいりちゃんのように、日本にいながら、世界の貧困層の方々に向けたビジネスを創業することは、非常に困難じゃ。

とりわけ、その人たちが、何を求めているのか、さえ、情報もないし、判断ができない。

だから、スタートは、ボランティアから始めるということは、とても、有効な社会事業のリサーチじゃ。

ボランティアによって、まず第一段階では、寄付や提供するモノを集める。それを現地で動くボランティアの人たちの力を借りながら、提供を行う。そして、自ら、現地に入り、現地のBOP層の人たちに提供を行いながら、しっかり交流し、その生活の経済的なニーズを把握する。

そして、そのニーズを解決するソリューションをベースに、ビジネスモデルに仕上げる。これを、社会問題に取り組むもうとする企業や、クラウドファウンディングなどに参加する投資家に提案し、資金提供を受けて、起業をするのじゃ。

あいりちゃんなるほど。
社会的な意義のある活動を、持続的に行うために、事業モデルを活用し、投資家から資金を集めて実現するということですね。
確かに、それが現実的な姿かもしれません。
私も、自分の事業の海外展開の一つの切り口として、社会事業を考えてみます。

  • 事業に取り組む経営陣に聴く

日本で大量に発生する廃棄食糧を活用し、新興国や途上国の貧困層に食を提供する。事業家たちが挑む、社会問題の両面の解決を目指す、新たなボランティアと社会事業の取り組みを聴く

一般社団法人コネクトライフエイド
代表理事 田中 章寿、理事 石山 寛、理事 松本 尚典
理事三者対談

一般社団法人コネクトライフエイド
日本には、大量な廃棄食糧が発生している。飲食事業における食品ロスは、経費のロスとなって、一般消費者の飲食価格に転嫁されている。そして更に、そのロスは、ゴミと化し、環境問題に深刻な影響を与えている。一方、今日の食糧がえられず、餓死をする途上国の子供たちは、いまだ、世界に放置されている。世界の異常気象に起因する大災害は、貧困層の生活に大打撃を与える。この日本における廃棄される食品を、有効な形で、世界の食糧が必要な人たちに提供し、先進国の食糧廃棄や環境問題と、途上国の貧困問題を、同時に解決する方法はないか?
日本で、企業を経営する3名の経営者が、それぞれの事業の活動の中で、この課題を提起し、力をあわせて、そのための仕組みを作ろうという相談をした。そこから、一般社団法人コネクトライフエイドは誕生した。この活動に賛同し、社会問題解決に取り組む企業や、学生の有志諸君たち、そして、各国のボランティア団体の有志が、その活動に集い始めている。ボランティア活動からスタートし、この活動は、いま、何を行い、どこを目指そうとしているのか?社団法人を設立した3名の理事の対談から、それを取材する。
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