生産性向上と、働き方改革の両立

日本の長時間労働の実態

あいりちゃん最近、ウチの会社でも「働き方改革」が進められています。でも、私の課の課長は、見ていて、可哀そうで。
上からは「成果はあげろ!」「残業をさせるな!」。
そんなこと、無理!って、この間、呑み会で、課長、ぼやいていました。

あわわの師さんなるほどのう。でも、これからの企業の管理職は、その課長さんのように、「そんなこと無理!」と言っていては務まらん時代になったのお。
日本の労働者の長時間労働は、既に先進国中、最悪の状態で推移しておる。

週49時間以上の長時間労働者の割合

家庭生活や、趣味・仲間との交流などの自分の生き甲斐、そして自己実現の読書や生涯学習などにあてる時間は、ヒトとして生きるために、仕事と同じように重要な活動じゃ。
これら私生活の上での幸福追求や、個としての活動と、仕事をバランスよく両立させることを、自社の従業員に実現させることは、長期的な生産性向上の観点からも、企業にとって、重要な施策になるのじゃ。

企業の管理職、つまりヒトの上に立つ方は、その自覚を持って、長期的に部下のワーク・ライフ・バランスを維持させることに配慮しなければならん。これまでの日本企業のように、なんとなく、遅くまで残らせることが仕事をしているように感じるという管理職の感覚は、許されん。そのようなことを漫然と部下に求める人は、今の企業では、管理職としての能力を疑われるわけじゃ。

生産性とは何か?

あいりちゃんそうなんですよね。一つ、伺ってもよろしいですか?
それに絡んで、最近、うちの会社では、生産性の向上と、労働時間短縮を両立させようと言われます。
生産性って、何でしょうか?最近、特に生産性って、よく聞くようになったんですが。

あわわの師さん企業の活動の成果を評価する指標のひとつじゃ。
企業の活動とは、他の企業から仕入れを行い、ここに労働や設備を使った付加価値をつけて、販売して、利益をえるものじゃ。
このレベルでの企業の利益、企業会計の世界ではこれを売上利益と言うが、何故、企業は利益をえられるかというと、そこに付加価値を、商品やサービスに自社で付けているからじゃ。
つまり、企業の利益量が、自社のつけた付加価値の量に相当するわけじゃ。
生産性とは、この付加価値をどれだけ効率よく生み出すことができるかの指標じゃ。

あいりちゃん生産性とは、付加価値をいかに効率よく生み出すかの指標・・・。ちゃんと、ノートに書いておきます。

あわわの師さん生産性の高い企業は、その付加価値を顧客に購買量で評価された結果、利益率が高くなる。
利益率が高くなれば、その結果として、利益を、従業員に対する給与や有休休暇、福利厚生でより多く分配することが可能となり、従業員の待遇をよりよくすることができる。
一方、労働時間短縮などで一時的に待遇を改善しても、それで生産性が下がれば、利益率が減り、その結果、従業員の待遇改善は維持できなくなる。

だから、生産性の向上と、働き方改革は、切っても切れない関係にあるといえる。
働き方改革だけが先行し、労働時間だけが短縮されても、生産性が低下すれば、企業は、従業員に分配する原資を減らしてしまい、働き方改革は、中長期的には失敗するのじゃ。
だから、生産性の向上と、働き方改革を、企業は、一体として進めなければならない。
管理職や従業員も、企業と一体となって、生産性向上と働き方改革を共に進めることが肝心じゃ。

生産性向上と働き方改革両立の具体策

あいりちゃんでも、それって、言うは易し、行うは難し、ではないですか?
残業ができなければ、物理的な労働時間が減るわけで、その中で、付加価値を高めるというのは、大変ね。

あわわの師さんそうじゃな。大変だが、魅力的な取り組みだと思わんかの?

現代の知的労働者は、決して、給与のためだけに働くわけではない。優れた従業員ほど、仕事を、「自己実現の一分野」ととらえておる。付加価値をあげ、成果をあげ、加えて、自分の労働時間を短縮して私生活も充実する、という取り組みは、企業・経営者・管理職・従業員、すべてにメリットを齎すイノベーションじゃ。

だから、一体となって、みんなで工夫をしながら、その実現に向けて活動することは、とても意義があるとは思わんかの?

あいりちゃん確かに!
でも、具体的には、どうすれば、生産性向上と働き方改革を両立できるでしょうか?

あわわの師さん例えば、オフィスワークそれ自体の見直しも重要な施策じゃ。会議の効率化、通勤を見直す在宅労働の採用なども有効かもしれん。
一方、従業員の業務効率やモチベーションをあげる健康経営の導入や、従業員同志の業務の意思疎通をスムースに行わせるための施策も導入すべきじゃ。

職場では、よく観察をすると、無駄な時間や非効率なコミュニケーションがたくさんある。このような無駄を省くことを組織と個人が協力して行えば、生産性向上と働き方改革は、非常に優れた成果を、会社と従業員双方に齎すと思うのじゃ。

あいりちゃんよくわかりました。私も、自分の業務の効率性を見直し、会社の生産性向上と働き方改革に協力したいという気持ちになってきました!

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株式会社フォーワード 田中章寿代表取締役

企業のオフィス移転・設計・施工や、オフィスファニチャー販売に特化した内装建設企業。
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一見すると、非関連型多角化にも見える、この経営戦略は、どのような成長戦略に基づく経営意図によるものか?
オフィスの内装という成熟産業企業が仕掛ける、新しい「働き方改革」というテーマへの挑戦。その想いを、株式会社フォーワードの田中社長にお聞きした。

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